初回のお客様が席に着いて最初に手に取るもの——それが男本です。
キャストと会話が始まる前に、お客様は男本を見て「この人いいかも」を決めています。つまり男本は、店の第一印象と写真指名を左右する営業ツールです。それなのに、更新が数ヶ月止まっていたり、辞めたキャストが載ったままだったりする店は少なくありません。
この記事では、男本の役割と作り方の基本、紙の男本が抱える課題、そして iPad でデジタル化するという選択肢について解説します。
男本とは?
男本(おとこぼん)とは、在籍キャストの写真をまとめたアルバムのことです。メンズアルバム、指名本などと呼ぶ店もあります。主に初回のお客様に渡し、気になるキャストを写真から選んでもらうために使います。
初回の限られた時間で卓に付けるキャストは数人だけですが、男本があれば在籍全員がお客様の目に触れることになります。付け回しで出会えなかったキャストが「この人呼んでみたい」と写真指名されることもあり、男本は初回の引き上げにおいて付け回しと並ぶ重要な役割を持っています。
男本の作り方の基本
紙・デジタルに共通する、男本づくりの基本は次の4つです。
1. 写真の系統を揃えつつ、個性を出す
背景や明るさがバラバラだと、店としての統一感がなく安っぽく見えます。ベースのトーンは揃えたうえで、キャストごとの雰囲気(かわいい系・きれい系・ワイルド系など)が伝わる写真を選びます。
2. 新人こそ早く載せる
新人は指名がゼロの状態から始まります。男本に載っていなければ写真指名の機会もゼロのままです。入店したらできるだけ早く男本に載せることが、新人の初指名への近道になります。
3. 情報は最小限に
名前と写真が基本です。細かいプロフィールを詰め込むより、「会って確かめたい」と思わせる余白を残すほうが初回では機能します。
4. 常に最新の状態を保つ
辞めたキャストが載っている、今の髪型と写真が違いすぎる——これらはお客様の信頼を直接損ないます。男本は作って終わりではなく、更新し続けることが前提の営業ツールです。
紙の男本が抱える3つの課題
基本の4つのうち、多くの店がつまずくのが「4. 常に最新に保つ」です。紙の男本には構造的な課題があります。
1. 更新のハードルが高い
写真を撮る、選ぶ、印刷する、差し替える。この一連の作業が誰かの「手が空いたとき」に依存するため、気づけば数ヶ月更新されていない、ということが起きがちです。
2. 新人の掲載が遅れる
更新のハードルが高いと、しわ寄せは新人に来ます。入店から男本掲載まで数週間かかれば、その間の写真指名の機会はすべて失われています。
3. 冊数に限りがある
紙の男本は物理的に数冊しか作れません。初回が重なると「男本待ち」が発生し、いちばん見てほしいタイミングでお客様の手元にない、という本末転倒が起きます。
男本をiPadでデジタル化するメリット
こうした課題への解決策が、男本の デジタル化です。iPad で男本を表示する形にすると、次のようなメリットがあります。
- 更新が数分で終わる — 写真の差し替えに印刷・製本が不要になり、「更新し続ける」ハードルが劇的に下がる
- 新人を即日掲載できる — 入店したその日から写真指名のチャンスを作れる
- 常に最新の在籍が表示される — 辞めたキャストが載り続ける事故がなくなる
- 写真の見栄えが良い — 画面のほうが写真の発色が良く、拡大もできる
- メニューと一体化できる — ドリンクメニューなどを同じ iPad にまとめられる
紙の男本
デジタル男本
たとえばホスクラコンシェルジュ 男本では、キャスト本人がスマホから写真を申請し、内勤は承認ボタンを押すだけで男本に反映されます。申請から掲載まで約1分、写真更新が回る状態を作ったことで新人の写真指名が60%増えた店舗もあります(導入店舗の一例です)。
運用のポイントは、「内勤が全部やる」体制にしないことです。写真の用意をキャスト本人に任せ、店側は品質チェック(承認)だけを行う分担にすると、男本が自然に更新され続ける状態を維持できます。
まとめ
- 男本とは、初回のお客様にキャストを写真から選んでもらうためのアルバムで、写真指名の入口となる営業ツール
- 作り方の基本は「トーンを揃える」「新人を早く載せる」「情報は最小限」「常に最新に保つ」
- 紙の男本は更新ハードルの高さが構造的な課題で、新人掲載の遅れや情報の陳腐化を招きやすい
- iPad でのデジタル化により、更新が数分で終わり、新人の即日掲載や在籍情報の常時最新化が可能になる
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